深夜テンションのまま、自分の思いを綴りたい。
※ネタバレ注意です※
今更ながら、とんでもないアニメ、『ハッピーシュガーライフ』を見た。
このアニメを一言で表すなら、「狂気」「insanity」だろう。間違いなく。
かわいい&かっこいいキャラクターに反して、彼ら彼女ら登場人物に同情や共感が一切できない。幼女"しお"を誘拐する主人公"さとう"、ストーカーする教師、ロリコン青年、魔性の叔母……。雁首そろえてクズ中のクズ。夢の島に埋めたいほどに。
理不尽な叔母によって作られた不格好な愛のカタチ。さとうはそれを打破し、しおとの唯一無二の愛を見つけたものの、しおは、さとうによって理不尽に愛を作られてしまった。いわば、さとうは叔母と同じ轍を踏んだ結果となる。
しおは、一体どのような人生を歩むのだろうか。叔母の言う「様々な愛のカタチ」を了解して生きるのだろうか、あるいは、さとうのように自身の愛を打ち破るのだろうか。残念ながら、私の想像力では到底分からない。
『ハピシュガ』には、つらい境遇で育ち、悲惨な状況に陥った登場人物が多い。であれば、視聴者からの同情や共感を買うのが普通であるが、このアニメではその免罪符が通用しない。それほど、彼らの行動がぶっ飛んでいるのだ。
同情や怒りを超越して、もはやドン引きしか残らない。カタルシスや信賞必罰も何もない。だって、みんなクズだから。
バッドエンドというより、ずっと胸糞である。この感覚は『School Days』の時と似ている気がする。
(一人の女性を愛するさとうは、超絶浮気者○出し野郎の伊藤誠より断然マシだろうけど)
ここまで狂気を演出できるのは、むしろ芸術ではなかろうか。何千年後の考古学者は、是非参考にするといい。
とりあえず、私は銀髪の店員さんを指名します。彼女が唯一の聖人だと信じて。