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【感想】『BANANA FISH』、見終えた

※ネタバレ注意です※

 

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出典: https://bananafish.tv/

 

 今更ながら、『BANANA FISH』を見た。

 

 このアニメは(多分)女性向けだと思うが、過激な描写は我々男子にとっても垂涎の的だ。

 本作は「バナナフィッシュ」たるものを追い求める、という至ってシンプルなストーリーだ。しかし、「バナナフィッシュ」の正体よりも、その過程で絡み合う人間関係が、残酷かつ美しい。

 

 主人公のアッシュ、なんとも悲劇的な青年だ。幼くして美少年であったが故にレイプをされ、銃を握り、マフィアのボスであるゴルツィネの思うままに育てられた。

 皆、無垢な宝石を傷つけていく。それでもアッシュは、その傷を隠しながらアングラな世界で生きていた。

 

 しかし、英二という青年と出会うことで、彼の人生に一筋の光が差し込む。英二は、何の対価も求めることなくアッシュを癒す。まるで、傷ついた宝石を優しく撫でるかのように。いつしかアッシュも彼の無償の愛を求めるようになった。

 

 だが、英二の存在が、やがて無敵であったアッシュの唯一の弱点と化した。帰国する英二から貰った手紙を読み感慨にふけるアッシュは、道端でラオに刺されてしまう。

 手紙の最後には、こう書かれていた。

 

My soul is always with you. (僕の魂は、いつも君と共にある)」

 

 図書館で事切れたアッシュの死に顔は、最高に穏やかであった。司書が寝ていると勘違いするほどに。

 それは英二の思いを最後に知れたからか、悲劇の連続であった"生"からようやく解放されたからか、あるいはその両方か、私には分からない。

 いずれにしても、アッシュは死ぬことに一切の後悔はないだろう。

 天国で、アッシュは日本語を勉強しているのだろうか?

 

 このセリフ、私も女の子の口説き文句として今後使います。重いか。

 

 

 個人的に、ショーターが一番気になるキャラだ。

 ショーターは「バナナフィッシュ」を強制的に投与されて無惨な最期を遂げた。彼の性格は非常に明るく社交的で、閉塞感に包まれた世界で異質な存在であっただけに、彼の死はなかなかキツいものがあった。

 では、取り残された彼の姉は一体どうなってしまうのか。彼女のアフターストーリーも是非見てみたい。

 

 

 それにしても、本作の最終回のタイトルにも使用されている『ライ麦畑でつかまえて』、この小説は何かとアニメ作品に関与している気がする。

 『攻殻機動隊SAC』であったり『天気の子』であったり・・・

 一度読んでみようかしら。

 

 

 とにかく、アメリカに行くときは上の口と下の口には気を付けましょう。

 ゴルツィネが、いつどこで狙っているか分かりませんからね。

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