37.8℃……。
「僕、平熱高めだから」という、いつもの言い訳はもはや通用しない体温。
こう三つの数字を見ると、途端に体のあちらこちらが重くなっていく気がする。さっきまでのんきだった頭も、何だか現実にぶたれたように痛み始めた。
僕は観念して、生活のすべてを諦めた。平日昼間なのに、お構いなくベッドに飛び込む。
9/11、9月の3週目は最悪の幕開けとなった。
熱、あり。頭痛、あり。鼻水、あり、のどの痛み、なし。咳、なし。味覚障害、ないけど食欲もなし。
特に頭痛はだんだん強くなってきて、僕の頭をガンガンと打ち鳴らす。脳みそのシワを隅から隅までほじくって、掃除をしたくなってくる。
ただ、横になってればある程度直るでしょう。そう高を括った僕に、"ソイツ"はひたひたと近づいてくるのだった。
夏がうっかり忘れ物をしたそうで、蒸し暑さは依然として9月の昼間を支配している。冷房の残業は、まだまだ終わりそうにない。
それなのに、僕はTシャツの上に長袖のスウェットを着て、長ズボンと靴下を履き、冷房もつけずにタオルケットにくるまっていた。その様は、もはや冬であった。
何十分か横になっていると、突然寒気が襲ってきた。夏用パジャマでは、とてもじゃないがこの寒さに耐えられない。タンスの奥から厚めの服を何とか引っ張り出してきて、まるで雨ざらしの捨て猫のようにプルプルと震えていた。
「寒いよう……、寒いよう……」と声にならない声で、誰もいない誰かに呟く。布団の上の小さな埃にも、どうにかしてこの震えを止めてくれと必死に願う。止めてくれたら何だっていい、何だってする。
溺れる者は藁をもつかむ、凍える者は埃にも祈るのである。
狭い狭いベッドの上で、小刻みに震える男がただ一人。大の大人が、なんて情けない! 今のうちに天井に這う小さなクモも、憐れな男を見てきっと同情と軽蔑をくれるはずだ。
誰も手を差し伸べることのない、絶望的なこの状況。所詮一人ぽっちの僕は、ただただ冬の終わりを待ち続けていた。
2,3日経った。
風邪は、1日もしたらほとんど収まっていた。(おそらく567とかインフルではないと思う……)
あれだけ僕を蝕んでいた寒気というヤツも、半日ほどでどこかへ消えてしまった。むしろ春を寝過ごして、人並みに夏の残暑に苦しんでいる。
ただ一つ、全く治ってないものがある。
鼻水だ!
出せども出せども、とめどなく供給してくれる。体のどこにこんな量溜めているのか……。
おかげで、いつ何時もティッシュが手放せない。部屋の一角には、真っ白なティッシュの山が一つ、大きくそびえ立っていた。僕の部屋に到来した厳冬が残した、立派な雪山にも見えてくる。
鼻水のせいか、脳に酸素がいかず、頭がぼーっとする。ただでさえ遅筆なのに、これを書くのも輪をかけて時間がかかった気がする……。
春日部防衛隊の"あの子"みたいに鼻を垂らしながら、筆をおこうと思います。
季節の変わり目で、体調を崩す人も多いみたいです。みなさんもご自愛くださいませ……🙇
~P.S.~
僭越ながら、本記事を執筆中に聴いた3曲ピックアップして、ご紹介させていただきます!
なぜこんなことやってるかはこちらをご参照ください!
① OKAMOTO'S『Phantom(By Lipstick)』
マイナーな曲だけど、オカモトズの中で一番好きな曲♡
オアシスは高校の時に、アルバムあさってヘビロテしてました……笑
③ SUPER BELL"Z『あずさ2号』
まさかのカバーの方笑 でもスーパーベルズのアルバム、なぜか一枚持ってます笑
ぜひ皆さんの執筆中に聴く"マイ音楽"も教えてください♪